フランス経済・財政・産業省
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フランス経済・財政・産業省(Ministre de l'Economie, des Finances et de l'Industrie)は、フランスの中央省庁のひとつ。大蔵省、財務省に当たる。フランス大蔵省、あるいは日本で省庁再編によって大蔵省が財務省に改称された以後は、フランス財務省と呼ばれるが、フランソワ・ミッテラン大統領時代にパリ大改造の一環として建設された本庁舎に関しては、「新大蔵省ビル」と呼ばれることが多い。フランスでは、建設地であるパリ12区ベルシー地区の名称からそのまま「ベルシー」と呼ばれるようになってきた。なお、移転前は、ルーブル宮殿(ルーブル美術館)にあった。
経済・財政・産業省は、その名の通り、広範な権限を持ち、フランスの内閣において、首相に次ぐ絶大な権限を持つ閣僚ポストである。
なお、その権限と名称は時代によって変遷が見られる。大臣の名称には、「経済」「産業」の名称が着かない場合もあったが、「財政」(財務)は必ず着いていた。権限については、例えば、ミッテラン時代のピエール・ベレゴヴォワは、経済、財政運営について強大な権限を持っていたことから「スーパー蔵相」と呼ばれた。 フランス革命以前には、1561年から1661年は「大蔵卿」Superintendent of Finances、1661年から1791年まで「財政総監」Controller-General of Financesの名称で呼ばれた。
経済・財政・産業省の権限としては、
2007年現在の蔵相は、ティエリー・ブルトンである。