ブルー・マンデー (シングル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ブルー・マンデー』(Blue Monday)は、イギリスのニューウェーブロックバンドであるニュー・オーダーがリリースしたシングル。ニュー・オーダーを代表する曲である。リリースは1983年。1988年にもクインシー・ジョーンズがリミックスを手がけ、シングル『Blue Monday 1988』としてリリースされている。
前身のバンド、ジョイ・ディヴィジョンのヴォーカルであったイアン・カーティスの自殺への心境を曲にしたもので、メンバーがその自殺を知った月曜日をギミックなリズムのトラックに乗せて、無機質なヴォーカルで歌っている。この曲が世界的にヒットしたことにより、ニュー・オーダーはクラブ・シーンをリードするグループとなった。全英チャート最高9位、米国"Club Play Singles"チャート最高5位。
この曲は様々なテクノミュージシャンによってリミックスされているのが特徴である。代表的なアーチストはリッチー・ホゥティン、ハードフロアらで、このリミックス集を集めたシングルが1995年にリリースされている。
オリジナルアルバムでは米国盤の『権力の美学』のみに収録。
[編集] エピソード
- 当時所属していたファクトリー・レコードの興亡を描いた『24アワー・パーティー・ピープル』によると、フロッピー・ディスクを模したデザインの12インチ・シングルは、黒い色を出すために黒のインクを使わずカラーインクを混色させた黒を使用したためコストがかかり、売れれば売れるほど赤字になるというとんでもない代物であった。しかし、当時の社長トニー・ウィルソンはデザイン性を重視しこの形でのシングル発売を決行。大ヒットしたものの利益は一切出なかったという。このジャケットのデザインは、ニュー・オーダーのデビュー当時から現在に至るまでの一切のレコード・ジャケットのデザインを手がけているピーター・サヴィル。
- 当時本国イギリスではサンキスト社の清涼飲料のTVCMでこの曲の替え歌が使用され、メンバー本人たちもこのCMに登場した。
- ロックバンドハッピー・マンデーズのバンド名はこの『ブルー・マンデー』が由来。