プリンセスプリンちゃん
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『プリンセスプリンちゃん』は、1969年になかよしに連載されていた古谷三敏の漫画作品。
[編集] 内容
ハレンチ城の王女プリンを中心に展開するドタバタギャグマンガ。
[編集] 登場人物
- プリン王女 主人公。長い黒髪を持つ美少女。その美貌ゆえ隣国の王女に妬まれ、また別の隣国の王子には付きまとわれる。しかし相当なおてんばで暴れん坊、かつきかん坊。怠け者で枠にはめられるのを嫌う。性格も結構ドライである。年齢は9歳~10歳(作中で誕生日を迎える)。前半はいつも騒動を巻き起こす役回りであったが、後半は逆に周囲の騒動に振り回される役どころとなっている。英語と料理が得意という事になっている。
- モモカン王子 ハレンチ城の王子。プリンの弟。姉とは絶えずケンカをしている。いつも騒動に巻き込まれる損な役回り。心優しい性格の持ち主。
- ピ-ナッツ王 ハレンチ城の王様。威厳は全くない。いつもプリンやモモカンと一緒になって遊ぶ。王妃とは既に死別。二人の父と言うよりも姉弟の長兄といった感じである。
- キャンデー先生 女性。先生と呼ばれているが、家庭教師ではなく侍女であり料理人、いわゆる「ねえや」である。(王様も含めた)プリン達の親代わりになっており、常識人で力強く、プリン達が巻き起こす騒動にも動じずこれを鎮圧する。とはいえ、プリン達にはほとほと手を焼いている感じである。
- ワニッペ モモカンが飼っているペットのワニ。いつもプリンにひどい目に遭わされる。
[編集] 備考
- この作品は古谷三敏の初期の代表作の一つとされている。少女漫画ではあるが、主人公が少女と言うだけで内容的にはほとんど少年誌に載っても違和感のないものとなっている。
- 王様はバカボンのパパにどことなく似ており、仕事もせずひたすら子供達と遊んでばかりの点も同一である。また、モモカン王子は頭髪、頬(の三本線)、口癖(「ケケッ」)を除きチビ太に酷似しており、性格もほぼ同じである。キャンデー先生もまた、「天才バカボン」等に出てくる太い一本眉毛の男性キャラと全く同じ顔である。更に絵のタッチや構成、ギャグのナンセンス度合いも当時の赤塚不二夫の漫画にそっくりであり、これらの事から古谷が同時期の赤塚作品にも相当関わっていた事が窺える。(ちなみにこの作品は「古谷三敏とフジオプロ」の作者名で発表された。)
- 曙出版から1971年に「フジオプロ作品集」として単行本が刊行された。(全一巻。ただし既に絶版。)
- この連載を最後に古谷は活動の主軸を少年誌へ移す事になる。
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