ベルナール・ビュフェ
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ベルナール・ビュフェ(Bernard Buffet、1928年7月10日 -1999年10月4日)は、20世紀のフランスの画家である。
ビュフェ(「ビュッフェ」と表記する場合もある)は、第二次大戦後の具象絵画の代表的な作家であり、20歳の頃から天才画家として有名であった。硬質で鋭く太い、針金のような輪郭線、モノトーンに近い色彩を特色とする、独自の様式を築き、その画面には人物の不安げな表情などとあいまって、第二次大戦後の作者の不安で荒涼とした心象風景が表されている。女性像のモデルは多くの場合、妻のアナベルである。ビュフェはあまりにも早い時期に名声を得すぎたためか、後年の作品にはややマンネリ化の傾向が指摘されるなど、厳しい見方もある。日本には早くから紹介され、静岡県長泉町には、彼の作品のみを収蔵・展示するベルナール・ビュフェ美術館が1973年開館した。
[編集] 代表作
- 青い闘牛士(1960)(ベルナール・ビュフェ美術館)
- カルメン(1962)(ベルナール・ビュフェ美術館)
- アナベル夫人像(ブリヂストン美術館)