ペーパーわんこ
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ペーパーわんことは、1999年にイラストレーター・絵本作家のいしかわこうじが開発した、紙でできた小さな犬のこと。 体長12センチほどの大きさで、4〜5個程度のパーツでできたペーパークラフト(紙の彫刻)である。 通常のペーパークラフトでは、多くのパーツを組み上げてリアルさを追求したものが多いが、ペーパーわんこでは、最小限のパーツをシンプルに組み上げ、俳句のような簡潔で美しいアートを指向している。 1999年、「日経クリック」誌に試作品が初めて掲載され、2002年、工作絵本「100ぴきのいぬがかえる本」(学習研究社)として刊行、本格的に世に出た。 いしかわこうじは、ペーパーわんこを連れて世界中を旅して写真に撮るプロジェクトを展開中。ペーパーわんこ写真は、朝日新聞の生活情報誌「暮らしの風」誌の表紙として2004年〜2005年に連載されるなど、新感覚の写真として評価されている。またペーパーわんこを、等身大以上のサイズに大きく引き延ばして作った”巨大ペーパーわんこ”も、個展やTV番組等で発表されている。 いしかわは、ペーパーわんこの他、ペーパーにゃんこ、ペーパーどうぶつの作品も数多く手がけている。
[編集] 系譜
- 1999年「日経クリック」誌に、いしかわこうじが連載していたデジタルアートのコーナーで、ペーパーわんこの試作品が初めて掲載される。
- 2002年「100ぴきのいぬがかえる本」いしかわこうじ著(学習研究社)として出版。切り抜くと誰でも簡単にペーパーわんこが作れる本として注目される。ペーパーにゃんこ、ペーパーどうぶつも本格的に制作開始。
- 2003年「ペーパーわんこのいるくらし」いしかわこうじ著(講談社)出版。
- 2004年イタリア・ボローニャ絵本原画展でペーパーわんこによるフォトストーリー「コタロウの旅」が入選。審査員ザビエル・パンゴー氏より絶賛される。朝日新聞の生活情報誌「暮らしの風」の表紙としてペーパーわんこ写真が連載。世界各地で撮影した生き生きとした写真が好評を博す。
- 2005年「世界を旅するペーパーわんこ」いしかわこうじ著(河出書房新社)を出版。NHK「おしゃれ工房」に、いしかわこうじが出演。ペーパーわんこが紹介される。
- 2006年台湾で「100ぴきのいぬがかえる本」が翻訳出版され、当地で大きな話題になっている。イタリア・ジェノバ自然史博物館の「不思議な動物」イラストレーション展に参加し、ペーパーわんこ写真を出品する。
- 2007年「世界を旅するペーパーわんこ」が台湾で翻訳出版される。