ポプリ
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ポプリ (pot-pourri) は、花や葉・香草(ハーブ)、香辛料(スパイス)、木の実、果物の皮や苔、精油またはポプリオイルなどの香料を混ぜあわせて容器に入れ熟成させて作る室内香のひとつ。
フランス語 pot-pourri が語源である。これは料理用語で「混ぜる」という意味。花弁と香料を混ぜてつぼに入れて作ったことに由来する。
主流なポプリには次の2種類がある。
- ドライポプリ
- すべての材料を乾燥させて作る。英国風のポプリ。
- モイストポプリ
- 生乾きの材料に塩(または粗塩)を加え保存処理をして作る。フランス風のポプリ。モイストポプリは古代エジプト時代から作られていたという説もある。
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[編集] ポプリの主な材料
[編集] 花や実
[編集] ハーブや葉
[編集] 果物の皮
[編集] 香辛料
[編集] 木
[編集] 根
- ペチバー、オリスルート、カラマス(ショウブ根)など。
[編集] 樹脂
[編集] オイル
- 精油(エッセンシャルオイル)またはポプリ用に調香したポプリオイル。
[編集] 一般的なポプリの材料の調合割合
- 主材料 - 花、葉 - 1カップ
- 副材料 - スパイス、ハーブ、果物の皮など - 1/2カップ
- 保留剤 - オリスルート、粗塩、木。根など - 大さじ1
- オイル - 1–2滴
[編集] ポプリの仲間
- ポマンダー
- 本来、ポプリよりも強い香料、マスク(ジャコウ鹿かた取った香料)やアンバーグリス(クジラからとった香料)、シベット(ジャコウネコからとった香料)などを練り合わせ、金や象牙の容器に入れたもの。古代ギリシャの頃から似たものが存在しており、お守りや魔よけとして使われていた。
- フルーツポマンダー
- 丸ごとのオレンジやリンゴの全体にクローブを刺し、乾燥させたもの。16世紀頃からあった。
- サシェ
- 主にラベンダーやバーブ、シダーウッドなどを細かく砕き、布袋に詰めたもの。日本の匂い袋に似たもの。
[編集] 参考文献
- 熊井明子 『だれでもできる熊井明子のポプリ教室』 誠文堂新光社