ラウンドロビン
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ラウンドロビン(round-robin,roundrobin)という語は様々な場面で用いられるが、たいていは「何かの役割・出番をたくさんの物事・人員で交替しあう」というような意味で用いる。例えば「ラウンドロビンパーティ」(round-robin-party)とは参加者各自の習慣で小さなパーティを一つずつ参加者がまわって歩くようなパーティのやり方をさす。
[編集] 他の用法
- ラウンドロビン・スケジューリング
- ラウンドロビン・ネットワーク
- ラウンドロビン・トーナメント - 「総当たり方式のリーグ戦」のこと。
日本では「DNSラウンドロビン」などで知られている語である。
[編集] 起源
この語はフランス語の単語であるrubanに由来し、それはリボン(ribbon)という意味を持っていた。歴史上のどこかでこの語は別の意味に転訛し、今では一種のイディオムとなってしまった。
もともとの起源は次の通りである。
17、18世紀の時代に、フランスの農民が君主たる王に嘆願を訴えようとすれば、たいていその君主はその嘆願書に書かれた名簿のトップに載っている二・三名の人を捕まえて処刑することで対処した。そういうわけで誰もが嘆願書のトップに名前を書きたくないと考えた。
この問題を解決するために、農民たちは(リボンのように)嘆願書の最後に円を描くように名前を署名することにした。そのため誰も名簿のトップに自分の名前が位置することはなくなり、したがって全ての関係者は嘆願に対して皆平等に罰せられることとなった。
ちなみに、そのしきたりは後に英国海軍の水兵も用いることとなった。
それ以来、「ラウンドロビン」とは「何かの役割・出番をたくさんの物事・人員で交替しあう」という方法・しきたりをさすようになったのである。また、どこから始まりどこで終わるかわからないもの、-山手線のようなもの- にも使われる。
[編集] 参考
- RRDtool - ラウンドロビン・データベース・ツール
- 傘連判状