ラッサ熱
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ラッサ熱(ラッサねつ、Lassa Fever)は病名。出血熱のひとつ。アレナウイルス科ラッサウイルスによる。マストミス(Mastomys natalensis)とよばれる齧歯類が自然宿主である。
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[編集] 歴史
1969年、ナイジェリアのラッサ村にて最初の患者が発生。1970年代にウイルスが分離され、ラッサウイルスと命名された。
[編集] 病原体
アレナウイルス科に属し1本鎖RNAをもつ。病原体を扱うにはP4レベルの施設で行う必要がある。
[編集] 疫学
マストミスという齧歯類の動物が自然宿主。感染しているマストミスは症状を示さず、尿、唾液中に終生ウイルスを排出し、ヒトは接触感染により伝播し、二次感染も起こる。マストミスは西アフリカに生息するためラッサ熱も西アフリカで発生する。致死率は感染者の1-2%と推定されている。日本では1987年の輸入例を除き発生はない。
[編集] 症状
重症例ではショックにいたり、ときに再燃がみられ、また回復後に知覚神経麻痺(代表は聴覚障害)・歩行失調がみられることがある。
[編集] 診断
P4レベルの施設で、血液などの検体からPCR、ELISA、免疫抗体法など
[編集] 治療
リバビリンを静注する。初回33mg/kg、ついで16mg/kgを6時間毎4日間、さらに8mg/kgを8時間毎3日間使用する。致死率を有意に低下させることが知られている。
[編集] 法律
感染症法における1類感染症で、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出る。検疫法における検疫感染症である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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