リステリア症
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リステリア症とはListeria monocytogenesの感染を原因とする人獣共通感染症。
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[編集] 原因
グラム陽性運動性無芽胞有莢膜通性嫌気性桿菌であるListeria monocytogenesの感染を原因とする。本菌は多くの哺乳類、鳥類、水、土壌などに広く分布する。
[編集] 疫学
特に温帯の国に分布し、日本では散発的に発生する。動物の感染は汚染サイレージなどの摂取による経口感染、口腔粘膜からの創傷感染であり、垂直感染も起こる。ヒトでは感染動物や汚染環境からの経口感染であり、食肉、乳製品などの食品からの経口感染が起こる。胎児への垂直感染によるヒトからヒトへの感染も起こる。
[編集] 症状・病理
[編集] 診断
原因菌の分離同定。
[編集] 治療
ヒトでは感染初期ではペニシリン系抗生物質、テトラサイクリン系抗生物質が有効。動物では治療効果が乏しく予後不良。
[編集] 予防
自然界に広く分布し低温でも増殖するため予防は難しい。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 201頁 ISBN 4254460198
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