主任
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主任(しゅにん、ChiefあるいはSenior Staff)とは、企業などの組織において一般の従業員の中での熟練者をさす役職であり、管理職には該当しない。したがって、ほとんどの企業では労働組合に加入できる役職である。
年功序列を採る日本企業では、一般的に入社して5年から10年すれば自然とこの職務に就く。それ以外の企業の場合、主任や管理職になるためには社内独自の試験で「任命を受けられる格式」に到達するか、管理職登用試験を受けなければならない企業も存在する。但し、この試験の合格で即主任・管理職になれるとは限らず、中には最後まで任命されず定年を迎えることもあるなど、あくまで「候補者」扱いとするところも多い。また、出世に興味のない者でも定年を迎えるときは主任で迎えることが多い。
主任の英訳にSenior Staffを充てている日本企業もあるが、英語でSenior Staffという場合には、日本でいう「相談役」的なニュアンス(年齢的にも役職的にも)を含む場合もあるので注意が必要である。
なお、中国においても「主任」という役職名が使われるが、これは非常に重い役職であり、例えば「国家発展・改革委員会主任」というのは日本いえば国務大臣クラスである。