事実解明的分析
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事実解明的分析あるいは実証的分析(じじつかいめいてきぶんせき、英:positive Analysis)とは、分析の仕方の一つで価値判断を交えない見方のこと。対義語は規範的分析。
[編集] 概要
事実解明的分析においては相関関係などの解明が問題とされる。
たとえば過去の統計から「通貨増発率を一定に保てば物価は安定する」という命題を導いた場合、事実解明的分析といえる。これに対し、たとえば「自由な競争的市場こそが資源を合理的に配分するはずである」とするのは規範的な分析といえる。
あるいは、たとえば「失業を減らすには財政支出を増やしたほうがいい」といった価値判断的な分析に対し、「失業を減らすのは財政支出である」といった分析は事実解明的といえる。