会話術
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会話術(かいわじゅつ)とは、会話を円滑にし、良好な人間関係を築くための技術である。
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[編集] 会話のマナー
- 相手の目を見て話す。ただし見つめすぎるとプレッシャーを与える恐れがある。
- 相手の話をよく聞く。一方的に話すことが会話ではない。話に耳を傾ける人に対して、人は受け入れられている感覚になる。いわゆる話し上手は聞き上手。
- 政治、宗教、スポーツ(3つのS)の話題は避ける。これらの話題は信念が入り込みやすいので、意見が対立した場合に相手の心証を害する可能性がある。
[編集] 質問
質問にはクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンがある。
クローズドクエスチョンは答えがYesかNoかに絞られる質問。例=「明日までにこの仕事は終わりますか?」
オープンクエスチョンは答えの幅が相手に委ねられている質問。(5w1h=when where who what why how)例=「この仕事はいつまでにできますか?」
話を広げるためにはオープンクエスチョンが適している。クローズドクエスチョンは自分の期待を押し付けるような聞き方になる場合があるので注意が必要。
[編集] 話題
人の興味を惹く最大公約数的な話題の頭文字をとって「テキドニセイリスベシ」=(適度に整理すべし)、「ウラキドニタテカケサセシ衣食住」=(裏木戸に立てかけさせし衣食住)などの覚え方がある。
テ=テレビ キ=気候 ド=道楽 ニ=ニュース セ=生活、セックス(大人の話) イ=田舎 リ=旅行 ス=スター、スキャンダル ベ=勉強 シ=趣味、仕事
ウラ=裏話 キ=気候・季節・気温 ド=道楽 ニ=ニュース タ=旅 テ=天気 カ=家庭 ケ=景気、健康 サ=酒 セ=生活、セックス(大人の話) シ=趣味、趣味 衣食住
[編集] その他の技法、ポイント
- 肯定的な言い方をする。「~なのでできない」よりは「~すればできる」。
- バックトラッキング・・・相手のいった言葉を、言い回しを変えて繰り返す。相手の直前の語尾をそのまま使う、内容を要約するなど。相手は自分の言ったことを理解してくれていると感じる。
- イエスバット法・・・相手の意見に反対の場合、いきなり反論するのではなく、「なるほどあなたの言うことも分かります、しかし・・・」と一旦は相手を受け入れた後で反対意見を述べる。
- 話し方のスピードを相手に合わせる。早口な人、ゆっくりしゃべる人に対してそれぞれ速度を調整する。