低位株
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低位株(ていいかぶ)とは、株価の低い株式を指す言葉。
[編集] 概要
株式の持つ価値に比べ、割安である株式を指す「割安株」とは異なる。あくまでも、株価それ自体が相場全体の株価水準に比べ、低いものを指す言葉である。
低位株の具体的な分類基準はないが、一般的に500円から300円以下の株式のことを「低位株」と呼ぶことが多い。対義語は値嵩株。
低位株は比較的に、鉄鋼・造船・化学など、成熟業種の銘柄が多い傾向がある。100円を下回る株価の銘柄は特に超低位株と呼ばれることもある。
[編集] その他
低位株は、少額に見える株価の変動でも、変動率は高くなる。仮に100円の株価の株があったとして、10円株価が変動すれば、株価は10%変動したことになる。1000円の株価の株が10円株価が変動したとしても、株価の変動率は1%である。そのため低位株に投資する場合は、注意が必要である。
また、少ない資金で投資を始めることが出来る(以前は1,000株を1単位とする企業が多く、多額の投資資金を必要とした。現在では単位の引き下げや、株式分割によりこの問題は解消されつつある)事と、変動率が激しくなる傾向があるため、デイトレーダーなどの個人投資家に好まれる。
また、同様の理由に加えて、業績が思わしくない企業が多いことから、仕手筋により「仕手銘柄」として利用される事が多い。
[編集] 関連項目
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