函館市交通局8100形電車
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函館市交通局8100形電車とは、2002年に登場した函館市交通局の路面電車である。
[編集] 概要
2002年(平成14年)に800形の車体を更新して登場した部分低床車。8000形を基本とする車体更新車である。台車間の入口扉、車椅子スペース付近がノンステップとなっており(軌道上高さ350mm)、入口扉には電動スロープが取付けられている。2002年4月22日に営業運転を開始した。
しかし部分低床であることと、ホームとの段差をなくすほど低床化されていることや冬季の転倒防止のため、車内をスロープでつなぐ手法をとれなかったために、台車部分で大きな段差が生まれてしまい、小型の車体では収容できる乗客数が少なくなる事や、一般の乗客の移動に支障をきたすなどの問題点がクローズアップされたため増備は行われず、この1両のみの製作で終わっている。その後函館市交通局は2006年度にアルナ車両のリトルダンサーC2型による新造超低床車9600形を導入している。
[編集] 製造
8101号が2002年3月にアルナ工機で800形807号の車体更新により製造された。当初は合計9両が製造される予定であったが、「概要」の欄に書いたとおりの理由により、2両目以降の製造は行われていない。
[編集] 主要諸元
- 全長:12390mm
- 全幅:2340mm
- 全高:3700mm
- 自重:16.5t
- 定員(座席):60(26)人
- 出力・駆動方式:50kW×2・吊り掛け式
- 台車型式:住友金属FS-77A
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