切法師
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『切法師』(きりほうし)は、中島諭宇樹の漫画作品。ネオジャパネスクファンタジーと銘打たれた。
目次 |
[編集] 読み切り
「週刊少年ジャンプ」2004年39号のジャンプ金未来杯で読み切りとして掲載された。
連載した作品と違い、既に倫太郎は旅に出ており、その道中での話となっている。
[編集] 登場人物
- 倫太郎 主人公。
- キク 倫太郎に助けられる双子の姉。
- ヒナ 倫太郎に助けられる双子の妹。
[編集] 連載
「週刊少年ジャンプ」2005年26号~05年44号で連載された(全18話)。単行本は全2巻が発売されている。
時は中世の日本、戦国時代。主人公である倫太郎が切法師として各地を行脚して妖怪退治していくと言う物語。非常に温かみのある話作りで、単純な『勧善懲悪』に終わっておらず、「お人好し」な主人公の魅力を引き出す話となっている。漫画としてもコマ割りが大胆で面白みがある。しかし、その王道的な内容(作者自身も「漫画らしい」漫画を目指したと言う)や、ゆったりとした展開に多くの読者が「物足りない」と感じたのか、打ち切りとなってしまった。だが、一方でこの作品(だけでなく作者の他作品も含めての場合が多い)を愛するファンもいる。
[編集] 登場人物
[編集] 切法師たち
- 鼓 倫太郎(つつみ りんたろう) 主人公。お人好しで、大食漢。他人の命を大事に思っている反面、自分の命を疎かにしてしまう時もあるが、非常に優しい性格。近年の漫画には珍しいキャラクターである。
- 鼓 命(つつみ みこと) 倫太郎の姉(おそらく義姉)。
- 生駒 狛一郎(いこま こまいちろう) 倫太郎(と両親)の師匠。両親を失った倫太郎を引き取り育てた。
- 輪仁 瑞山(わに ずいざん)土術を使う。
- 十影 金時(とかげ きんとき)氷術を使う。
- 石林(せきりん)
- 鉄海(てっかい)
- 棗(なつめ)
- 麗(うらら)
[編集] 道中出会う人
- 田留馬 平八(だるま へいはち) 倫太郎が道中助けた、武士を志す大男の農民。気が弱いが、優しい力持ち。倫太郎の姿を見て…
- 田留馬 妙(だるま たえ) 倫太郎が道中助けた、老婆。平八が幼少の頃に夫を亡くしており、女手一つで平八を育ててきた。
[編集] 鱗谷村の住人
- 耕太 (こうた) 繭の弟。鬼に襲われていたところを倫太郎に助けられる。
- 繭 (まゆ) 耕太の姉。馬に轢かれそうになったところを倫太郎に助けられる。
- 耕志郎(こうしろう) 繭と耕太の父。医者。
- ヨイチ 村の相談役の一人。倫太郎の提案に反対する。
- 茂助(もすけ) 村人。ヨイチの意見に賛同する。
[編集] 鬼
この作品では業煤徒(ゴウスト)と言う霊体が生物(生きていれば人でも可)に取り憑いたものを鬼と呼ぶ。体の飢えを満たす「肉」だけでなく、魂魄の飢えを満たす「霊」を欲するため、人(や思いのこもった物)を食する。「霊」の摂取を止めるとやがて鬼としての力が弱り、元の生物とほとんど変わらなくなる。
- 瘤狸(コブリ) カエルに取り憑いた鬼。
- 陰夫(インプ) ネズミに取り憑いた鬼。
- 跨吠人(コボエド) オオカミに取り憑いた鬼。
- 軽邏(ガルラ) 足軽に取り憑いた鬼。
- 剣頭吏(ケントウリ)騎馬と侍に取り憑いた鬼。
- 膿泥児(ウンデイゴ)ヒヒに取り憑いた鬼。
- 覇奴万(ハヌマン)膿泥児たちの母親。
- 結党使(ケットウシ)猫に取り憑いた鬼。
- 栗一(クリピン)猛禽類に取り憑いた鬼。
- 烏枢沙摩明王(ウスサマミョウオウ)鬼の王族の末裔。
- 王禍(オウガ)烏枢沙摩明王の祖先、古の鬼の王。
- 桐錬奴(トウレンド)木鬼の一種。
- 燻手(イブリデ)
- 春霧(ハルキリ)
[編集] 話
- 1話 「切法師 鼓倫太郎」
- 2話 「陰夫」
- 3話 「跨吠人」
- 4話 「迷子」
- 5話 「軽邏」
- 6話 「」
- 7話 「繭」
- 8話 「剣頭吏」
- 9話 「火術」
- 10話 「結党使」
- 11話 「魁鬼連」
- 12話 「疎開」
- 13話 「山路」
- 14話 「膿泥児」
- 15話 「覇奴万」
- 16話 「切り札」
- 17話 「」
- 18話(最終回) 「出発」
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