ノート:前橋市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
このページは一度削除されています。削除についての議論は ノート:前橋市/削除をご覧下さい。
[編集] 市中心部の再活性化が必要になった理由
「現代では県内の商業、交通などの中心はほとんどが隣接する高崎市に移ってしまい、市全体の再活性化がこの都市の最重要課題」 とありますが、交通の中心は昔から中山道がとおっている高崎にあり、明治以降も交通の中心地は高崎でありましたがそれが故に高崎に比べて産業がふるわないということは特にありませんでした。このことは市民の平均所得などを比較することにより検証できるでしょう。したがって「交通の中心が移った」から再活性化が重要とするならば、この記述は不正確です。
現在においては交通体系における鉄道の比重がさがり自動車の比重が大きくなると鉄道の中心から外れることのデメリットは減ってきています。高速道路においては北関東自動車道が部分開通し高崎に比べて前橋市内の利用者の利便性を飛躍的にたかめています。
現在叫ばれている市中心部の活性化の必要性は、郊外型大規模店舗の出店にともなう中心市街地への買い物客等の減少に対して叫ばれている声が多いようですが、それは社会現象と将来予測に対する認識不足であると言えます。
市当局が市中心部の活性化を最重要課題としていることは事実です。しかしながら、残念ながら前述したように、 ①本当に最重要課題であるのかは疑問である。 ②市民の生活スタイルの変動にあわせて街並がかわっていくことは自然で経済的なことかもしれない。 ③この疑問は市当局が有効な政策を打ち出せないことにより高められている。 と思う市民の認識が様々な課題に対する推進を阻害していると言わざるを得ません。
近年、まちづくり三法が改正されて、人口減少社会に向けた対応として、コンパクトシティが提唱されています。 これは、確実に減少する人口、2050年には現在より4000万人減ると言われている日本の人口(政令指定都市レベルの人口が毎年いなくなっていくということ)をふまえ、地方都市の中心市街地へむけて、都市のリストラを推進しなければ、行政コストとのバランスが取れなくなってしまうという予測に基づいた政策であり、地域市民の生活を守るためにおこなうことであるということです。にもかかわらず、中心地の商店救済との認識がいまだ多く、難航しているのが実情であり、前橋もその一つであるといえます。
合併し、広域化した前橋市にとって、中心市街地の位置づけが難しいのも事実であり、中心地といえども個人の土地であることから、他の地方都市と同様に活性化が進まないのも事実です。
今後は、市民の認識を高め、中心地の位置づけと、個性ある街、前橋の顔を再生しないことには、更に人口が減少し、市民生活のみならず、地元企業の商売も成り立たなくなり、更に衰退が加速することになります。
郊外市民が増えすぎた現在、都市のコンパクト化は市民合意が得づらいのも事実ではありますが、北関東自動車道開通を五年後に控え、その先に将来には道州制が待ち受ける現在、県庁所在地としての前橋が北関東の中で埋没しないよう、中心市街地の活性化を推進すべきは待ったなしといえるでしょう。