北涼
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北涼(ほくりょう、397年 - 439年)は、五胡十六国時代に甘粛省に存在した国。建国者は段業だが、実質の創業者は盧水胡の沮渠蒙遜である。国号は涼。
沮渠蒙遜は、はじめ後涼に属していたが、段業を建康公として擁立した。のち段業を殺して張掖で自立した。南涼と結んで、後涼を滅ぼし、姑臧に遷都した。また西涼を滅ぼした。沮渠牧犍は文治をさかんにしたが、北魏の侵攻をうけて滅ぼされた。北涼の滅亡によって、五胡十六国時代は終わった。
北涼滅亡後、北涼の王族が酒泉で反乱を起こし、西遷して高昌で自立し、南朝宋に封ぜられた河西王となった。柔然が高昌に来攻すると、二代で滅んだ。