古川豪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
古川豪(ふるかわごう、1950年3月26日–)は、京都府京都市出身のフォークシンガー。1969年デビュー。
高田渡、ひがしのひとし、豊田勇造、三浦久らと親交を深める。「このマのあたり」「トカトントン」を含む1973年ザ・ディランIIの永井洋をプロデューサーに迎えたセカンドアルバム『羅針盤で星占いはできない』をURCからリリース。1976年にはサードアルバム『原子力時代の昔語り』をリリース。すでに70年代にあってアメリカのディープなマウンテン・ミュージックやブリデッシュ、アイリッシュなサウンド作りを手掛けていた古川豪の先駆性はマニアの間では定評で、いま再評価されるに価する。 1980年代には、反原発などの主張を取り入れた自主制作作品『原子力列島のラブソング』を発表。最新作『なのりその森 ふうの街』(1999年)を発表。1960年代から地道なライヴ活動を継続。福岡風太主催の春一番コンサートにも参加。1973年以来、中山ラビ・豊田勇造・ひがしのひとし・三浦久の五人でつづける「七夕コンサート」は日本最長寿のフォークコンサートといえる。現在でも京都を拠点にライブハウスのほか町おこしや環境保護のNPOなどの招請に応じて音楽活動を展開。フラットピックを使わずにフィンガリングだけのドライブ感のある不思議なギター奏法と古典的なバンジョー奏法で市井の喜怒哀楽を歌う。