吉貝機械金属
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株式会社ヨシガイは、門真市に本店営業所を置く、自転車部品メーカ。旧社名は吉貝機械金属株式会社で、平成8年(1996年)に現在の社名に変更し、平成17年(2005年)、本店営業所を東大阪市から現所在地に移転した。
[編集] 概要
主な製品には、自転車用ブレーキ、ヘッドパーツ(ヘッド小物、ヘッドセット)があり、最近はカーボン製ハンドルバーやクランクなど取扱商品は自転車部品全般に広がっている。生産工場は中国江蘇省昆山市と台湾省台中市にありこれら二拠点から製品の供給を受け全世界へ自転車部品を販売している。
主要製品はリムブレーキ(リムをキャリパで挟み込み制動するタイプ)であり、一般車向け自転車ブレーキ製造の唐沢やアライのようにドラムブレーキ、バンドブレーキは作っていない。
現在の自転車で主流となっているアヘッド式ヘッドセットは同社の特許であり、現在の自転車部品のデファクト・スタンダードとなるさまざまな製品を提供してきた。
創業当初から、一般自転車向け製品が主体であった。1963年にスイスの自転車ブレーキメーカであったワインマン(Weinmann)社と技術提携を行い、本格的にスポーツ自転車向け製品群を提供することになる。ヨシガイのブランド名であるDia-Compe(ダイアコンペ)とWeinmannのダブルネームで提供された製品も存在する。
Dia-Compeのブランド名は、低価格製品にも使用されていたため、その高い品質に反して市場での評価は低かった。それを解消するためか、上位製品にはGran Compe、さらに高級志向をねらったRoyal Gran Compeという製品群が提供されることになる。前田工業が総合ブランド名であるサンツアー製品群を提供するようになると、そのブレーキの一部はヨシガイで製造され、一部はSuntour-DiaCompeのダブルネームで提供されていた。他メーカへのOEM提供は、仏マビック社や米リッチーロジック社などのものも知られている。
Dia-Compeの名はBMXで特に高い。現在のBMX向けブレーキ、ブレーキレバー、ヘッドセットなどの原型は、すべてヨシガイが作り上げたものと言える。Dia-CompeはBMX向けブレーキで世界で最も信頼されている製品である。
[編集] 製品
DiaCompe、Gran Compe、Royal Gran Compe、ControlTech、DiaTechといった多数のブランド名が存在し、社名よりブランド名が市場で有名。古くはDiaの名で変速機を提供していたこともある。Dia-Compeブランドの製品群は、型番で表記され、他の自転車部品メーカのように個別の名称がない場合がほとんどである。BMX関連の製品は、883 Nippon、884 Buldog、996 Hombre、997 Magicのように型番以外にサブネームを持つものがある。
サイドプル型、カンチ型、センタープル型など豊富な製品を提供してきた。軽快車で使われているサイドプル型がもっとも普通に見られるヨシガイ製品であるが、スポーツ向け製品は、センタープル型のDC650,DC750が有名である。特に1980年代に提供していたセンタープル型ブレーキであるGC450、RGC450は、その性能と優美さからファンは多い。カンチ型であるGC982、RGC982やVC-900も意欲的製品として有名である。現在のマウンテンバイクの主流ブレーキは、シマノのVブレーキ(Vブレーキはシマノの商標)となっているが、同形式であるロングアーム・カンチブレーキも多数提供している。
ヨシガイの特徴は、BMX向け製品群でもあり、1980年代、米国でBMXが盛んになったころ、一般向け製品の大型枠ブレーキをBMXに転用することから製品提供が始まり、DC750などのセンタープル型の転用から、990シリーズのUブレーキが生まれBMXでのデファクトスタンダードとなった。BMX向け製品にはサイドプル型の880シリーズ、センタープル型990シリーズなどがあり、当時は少なかったデュアルピボット・サイドプル型BigDog(サンツアーからFS-Eとしても売られていた)などもあった。
最近は、カーボン製ハンドル、ステム、クランク、ハブ、完成ホイルなど、ブレーキだけでなくほとんどの自転車部品を提供する総合メーカになっている。
[編集] 外部リンク
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