同姓同名
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同姓同名(どうせいどうめい)とは、姓名が同じ読みでかつ同じ表記であること(漢字が異なっても同姓同名ということもある)。同姓同名があり得るために、姓名は必ずしも個人を識別するためのキーとはなり得ない。同姓同名の人物同士が同じ場に居合わせてしまった場合は、単に紛らわしいだけではなく、ときに取り違えが重大な医療ミスなどを招くことがある。
役所では、近親者に同姓同名の人物がいる場合は、戸籍の取り扱いを間違えないように内部向けに注意書きをしておく。また日常生活に不便を感じる場合は、改名が認められやすい。
同名または同姓というのはかなり存在するが、姓名両方が同じという例は確率が低い。同姓同名である場合は、数多くいる姓(鈴木、佐藤、田中など)と、その時期に流行した名前というケースが多いようである。また、同姓同名で性別が異なる場合もある。 選挙において同姓同名の候補者が立候補した場合には、名前のあとに居住地の町名を括弧で囲んで記載する事が多い。このような例は、歴史的な経緯によって集落全体が同じ姓を名乗っているような地方では、それほど珍しくないケースであるといえる。
一方、欧米ではキリスト教にちなんだ名前が多く、元々主要な名前の種類がさほど多くないことと、親や親族の名前を与えられることが多いため、同姓同名(ファーストネームとラストネームが同じ)は比較的多い。このため、Jr(ジュニア)やミドルネームをつけたり、ニックネームを区別したりする。アラビア地域でもイスラームに由来する名前は多く、父や祖父などの歴代の名や部族名を後に続ける習慣を持つが、なお同姓同名(自分自身の名前、歴代の先祖の名、部族名や集落名が同じ)ということはしばしばあり、アメリカではテロリストとされる要注意人物と同姓同名であったアラブ人が飛行機に乗ろうとした際に、ハイジャック犯として誤って捕まるなどの事件も起きている。