善鸞
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善鸞(ぜんらん、建保5年(1217年)? - 弘安9年3月6日(1286年4月1日)?)は、鎌倉時代中期の浄土真宗の僧。父は親鸞。慈信房と号する。生年は承元4年(1210年)、没年は正応5年(1292年)とも。
父親鸞が京都に戻った後、関東における門弟たちの信仰上の動揺を鎮めるために関東へ派遣されたが、善鸞一人に対し、深夜ひそかに伝授された法門が正統であると称して、異義事件をおこし1265年(康元元年)5月29日付けの親鸞書状により義絶された。その後は巫祝(ふしゅく)として活動を続けた。宗派によっては2世に数えているところもある。