園正造
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園 正造(その しょうぞう、1886年 - 1969年)は、代数学を専門とする数学者。1910年に京都帝國大学理工科大学卒業。京都帝國大学名誉教授。西京大学(現京都府立大学)初代学長。
日本の数学界の黎明期を支えた数学者の1人である。ネーターらと同時期に、代数学の抽象化に大きな役割を果たした。分離可能性に関する研究は後に森嶋通夫によって経済学へ応用された。
破天荒な性格であったらしく、祇園から人力車で大学へ出勤したという逸話を持つ。また、数学に留まらず哲学・宗教・思想にも強い興味を持ち、改造などに論文を発表している。
1968年に文化功労者となっている。