地丁銀制
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地丁銀制(ちていぎんせい)は、中国の税制。 これまでの一条鞭法にかわって行われた清代の制度、地銀(田畑の所有に対して課された税、地税とも言う)の中に丁銀(成年男子に課された税、人頭税のこと、丁税とも言う)を繰り込み、一括して銀納できるシステムのこと。事実上の人頭税の廃止であった。康熙帝の時代に始まり、雍正帝の時代に中国各地で施行されたが、アヘンの流入により銀の相場が急激に高騰して、銀貨1に対して銅銭1000文であったものが、銀の高騰により銀貨1に対して銅銭2000文という比率になった。農民の収める銀の量は今までの2倍となり、これにより事実上制度が崩壊し、清朝の財政に多大な影響を与えた。
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