塗料
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塗料(とりょう)とは、対象物を保護・美装、または、独自な機能を付与するために、その表面に塗り付ける材料。
日本には古くから漆塗りに代表される塗料の歴史はあったが、洋式塗料の歴史は明治初頭に始まる。
現在では塗料にはペンキやニスに代表されるように、一般に液状で、溶剤の揮発・乾燥によって固化・密着し、表面に塗膜を形成して、対象物の美観を整え、保護するもの。 オイルステインに代表される、粘度が低く、材料(この場合は木)の内部に浸透し、材料その物の劣化を防ぎ、着色するものなど用途に応じて様々なものが市販されている。
最近では、環境に配慮して溶剤で希釈するものから水で希釈できるものに替えた塗料が多くなって来ている。
建築物や、構造物、自動車、鉄道などの車両、船舶、電気機械、金属製品、ガーデニング用品、家具、皮革、模型など多様な用途に向けたものがある。
目次 |
[編集] 使用目的
- 対象物の保護
- 防食、防腐、防黴、防蟻、防汚、防水、殺菌、耐薬品、耐火
- 美観
- 平滑化、光沢付与、彩色、模様、意匠、景観創出
- 機能性付与
- 遮熱、撥水、蛍光、迷彩、有害化学物質吸着
[編集] 主成分
- 塗膜形成成分(乾性油,樹脂,セルロースなどが用いられる)
- 添加剤(レベリング剤、スリップ剤、可塑剤、増粘剤、乳化剤、乾燥剤など)
- 溶剤(流動性の調整)
- 顔料(彩色や特殊機能)