大山廃寺跡
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大山廃寺跡(おおやまはいじあと)は、愛知県小牧市にかつて存在した寺院跡である。国の史跡に指定されている。
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[編集] 概要
- 場所は、小牧市北東部の山中(標高約200メートル)にある。
- 現在は、建物などはまったく残っていない。
- 塔を支えるために設置された礎石や、僧坊(僧侶が修行・生活した建物)があったとみられる平地などが残っている。
- 一帯からは、瓦や陶磁器などが多数発掘されている。それらは、小牧市歴史館に展示されている。
[編集] 歴史
[編集] 概要
創建は、7世紀後半(白鳳時代中期)。一時は、「西の比叡山延暦寺、東の大山寺」と並び称べる程、隆盛を極めた。しかし15世紀中頃(室町時代中期)に、途絶えている。
また1152年には、比叡山延暦寺と三井寺(みいでら)との間に法論が生じ、三井寺の僧徒が大山寺を襲撃。寺は焼き討ちにあい、その際2人の稚児(子供の修行僧)が死亡した。その後高倉天皇の勅旨(ちょくし)によって、彼らの霊をまつる目的で寺の近くに神社が建てられた。その神社は、現在も寺跡近くに残る児(ちご)神社である。
[編集] 年表
[編集] 備考
大山廃寺跡一帯は、愛知県の「自然環境保全地域特別地区」に指定されている。
[編集] 所在地
小牧市大字大山字郷島・仲島
[編集] 交通手段
[編集] 周辺
[編集] 関連書籍
- 「まぼろしの大山廃寺展解説」小牧市経済福祉部商工課編(1972年)
- 「大山廃寺遺跡概説」入谷哲夫著(1973年)
- 「大山廃寺発掘調査中間概報1」小牧市教育委員会編(1975年)
- 「大山廃寺発掘調査中間概報2」小牧市教育委員会編(1976年)
- 「大山廃寺発掘調査中間概報3」小牧市教育委員会編(1977年)
- 「大山廃寺発掘調査中間概報4」小牧市教育委員会編(1978年)
- 「大山廃寺発掘調査報告書」小牧市教育委員会編(1979年)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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