大野城 (尾張国葉栗郡)
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大野城(おおのじょう)は、かつての尾張国葉栗郡(現在の愛知県一宮市)にあった城である。
なお「大野城」と言う名の城は、愛知県内に3箇所ある他、福井県や福岡県にもある(詳しくは大野城を参照)。
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[編集] 略歴
築城時期は不明。元京都石清水八幡宮の祠官で、当時の尾張国葉栗郡若宮寺村(後の美濃国羽栗郡若宮寺村 現岐阜県羽島郡岐南町))に在住の大野伊賀守治定が、織田信長の命により築城した城屋敷。この地は尾張国と美濃国の境に近く、信長が美濃攻めの拠点のひとつとして築城を命じたとすると、1560年代の築城と考えられる。
1584年、小牧・長久手の戦いでは羽柴秀吉側の砦として利用される。
1600年、関ヶ原の戦いの前哨戦である河田木曽川渡河の戦いでは、東軍の一柳直盛が最前線として使用する。
廃城時期は不明。
[編集] 現状
大正時代まで城跡として、盛り土や土塁があったが、河川敷の為河川改修工事で撤去された。現在この地は、大野極楽寺公園の一部となっており、石碑がある。
[編集] 所在地
愛知県一宮市浅井町大野字古屋敷北