季節性情動障害
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季節性情動障害(きせつせいじょうどうしょうがい)とは、主に冬期にのみ抑うつ気分や食欲低下、不眠などうつ病に似た症状が出る精神疾患の一種である。季節性気分障害、季節性感情障害などともいう。英語ではSeasonal Affective Disorderと呼ばれ、この頭文字を取ってSADと呼ぶのが一般的である。また、別名として「冬期性うつ病(Winter Depression)」がある。患者の大部分は、冬以外の季節では正常な状態であることが多い。
[編集] 原因
日照時間が短いと発症すると考えられている。主に冬にのみ発症する。そのため、高緯度地域における発症率が高い。原因はまだ良く分かっていないところもあるが、次のように考えられている。松果体で作り出されるメラトニンは、暗いところで多く生産される。このメラトニンが日照時間の短い冬には過剰となるため、うつの症状を引き起こす。
[編集] 治療
治療法としては、外出して日光に多く当たることが有効である。また、薬品による治療も存在する。
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