安南将棋
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安南将棋(あんなんしょうぎ)とは、将棋の変則ルールの一つ。
初期配置の時点で、通常の配置から角行と飛車の前の歩兵を1マスずつ進めた状態で開始する。 ルールは将棋とほぼ同じであるが、違う点は、味方の駒同士が縦に隣接した場合、前の駒は後ろの駒の動きに変化するという点である。例えば、初期配置の状態では飛車と角行は桂馬の動きに変わり、本来の動きはできない。
前の駒が本来の動きもできるとする変則ルールを天竺将棋とも言う。(ただし天竺大将棋とは異なるので注意)
安南将棋とは逆に、味方の駒同士が縦に隣接した場合、後ろの駒が前の駒の動きに変化する将棋を安北将棋(あんほくしょうぎ)という。安北将棋の初期配置は通常の将棋と同じなので、初期配置の状態では飛車と角行は歩兵の動きとなる。また、駒の動き以外の特殊なルールとして「二歩がない」等が挙げられる。