宗廟祭礼祭
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宗廟祭礼祭(そうびょうさいれいさい、チョンミョ チェリェジェ、종묘 제례제)は、国王が臣下を率いて歴代王の魂が眠る宮をまつる、朝鮮王室の祭礼儀式。年に一度、毎年5月第1日曜日、歴代王と皇后の霊が眠る宗廟で行なわれる。宗廟大祭(チョンミョデジェ)とも。
元来、四孟朔と言って春夏秋冬のそれぞれの季節の初めの月と、その年の12月に年五回行なわれていたものだが、現在は年に一度だけ行なわれるようになり、そのスケールは韓国最大の伝統行事と言っても過言ではない。 王が直接宗廟に出向いて先祖に感謝し、国の安泰を祈り、祭祀(チェサ、제사)という儒教的な儀式を行った。祭祀は日本統治時代には行われなくなったが、独立後復活した。
王の末裔にあたる全州李氏の一族の人々が集まり、伝統的衣装をまとって祭礼楽、楽章など、当時さながらの大祭を行っており、その模様は一般公開される。この儀式は、世界無形文化遺産にも登録されている。
[編集] 祭礼の順序
- 就位:祭官が指定の位置につく
- 請行礼:位碑を出し祭祀を始める
- 農裸禮:神を迎える
- 進饌:祭床に供え物を置く
- 薦俎:神の席を清める
- 初獻禮:最初の杯を上げる
- 亜獻禮:2番目の杯を上げる
- 終獻禮:3番目の杯を上げる
- 飲福:神の恵みを頂く
- 徹邊豆:供え物を取り下げる
- 送神:神を見送る
- 望燎礼:祝文と碑を焼く