小姫
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小姫(おひめ、天正14年(1586年)? - 天正19年7月9日(1591年8月27日))は徳川秀忠の正室。織田信雄の長女。豊臣秀吉の養女。生母は北畠具教の娘。
坪内定益氏所蔵「織田系図」によって、織田信雄の長女であり、豊臣秀吉の養女になったことを確認できる。豊臣秀吉の養女になった正確な時期については不明である。天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いの終結後と推測される。「多聞院日記」などにより、天正18年(1590年)1月11日(又は21日)、上洛した徳川秀忠と結婚したことを確認できる。一説には、秀忠は13歳、小姫は6歳であったという。天正19年(1591年)7月9日死去、享年不詳(先述の一説から換算すると、数え6歳)。
なお、『寛政重修諸家譜』では、天正18年(1590年)の実父信雄の改易によって離婚、織田家に復籍し、その後佐々一義と再婚して寛永18年(1641年)まで生きたと推測している。ただし、天童藩織田家の系譜においては豊臣秀吉の養女になった娘と佐々一義に嫁いだ娘を別人としている。