少数総合的言語
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少数総合的言語(oligosynthetic language)は、単語を構成するのに総合的に組み合わせる、恐らく数百だけの極めて少ない形態素を用いる言語である。それは抱合語と対照的される。少数総合的言語は、大抵全く理論的であり、通常の総合的言語のそれを遙かに上回る長さの、非常に長い複合語の作成に甚だしく依存する。
少数総合的である既知の自然的な人間の言語はない。アメリカ・インディアン諸語ナワトル語とブラックフット語は、過去に(もっとも著名なのはベンジャミン・ウォーフによって)少数総合的性質を示すと主張された。しかし言語学コミュニティーは、主にナワトル語とブラックフット語を抱合語として分類し、これら主張を拒絶した。自然言語が少数総合的特性を示さなかったので、一部の言語学者は、本当の少数総合的言語を人間による生産的使用にとって不可能か非実用的なものとみなす。
いくつかの人工言語、例えばソナ語、aUI (言語)、Ygyde、Kali-sise、Vuyamuは、少数総合言語かもしれないと考えられている。
少数総合的言語と異なり、少数分析的または少数孤立言語は、ほとんど形態素を持たないが、 分析的構造になる傾向があるものである。例えば人工言語トキポナは、少数孤立語だといわれた。[1]
[編集] 参照
- 人間が考えたアルファベット
- 自然的意味的メタ言語