屋形船
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屋形船(やかたぶね)とは、和船の一種で、主に船上で宴会や食事をして楽しむ、屋根と座敷が備えられた船のこと。楼船(ろうせん)ともいう。
[編集] 歴史
平安時代からその原形はあり、貴族の遊びなどに使用されていた。河川整備が進んだ江戸時代に栄え、大名や豪商などに花見や月見、花火などの遊びに愛用された。特に隅田川の屋形船は金銀漆の装飾で飾り豪華であった。延宝年間(1680年頃)までが全盛期で、天和2年(1682年の大船禁止令により衰退し始めたという。
明治維新の後も引き続き親しまれたが、第二次世界大戦での敗戦後に「文化の移り変わり」「河川の劣化」などで勢いを失っていった。
昭和時代末期のバブル景気により、屋形船は再び勢いを取り戻し、現在に至る。
[編集] 現在の屋形船
- 大きさ
- 全長20メートル前後、定員は15~80名程度。団体貸し切りが一般的だが、乗り合いのものもある。
- 乗船コース・料金
- 昼は春の花見、夜は夏は花火、春秋は夜景観光などのコースが多い。乗船時間は2時間から3時間程度で、お酒、食事が出るものが多い。花火大会の日は特別料金となることが多い。
- 東京隅田川周辺の船宿では、隅田川、お台場、レインボーブリッジ周辺を周遊するコースが多い。
- 営業場所
東京では隅田川周辺や浜松町、品川近辺に船宿が多い。名古屋、大阪、福岡でも営業をしている。