属七の和音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
属七の和音(ぞくしちのわおん)とは、四和音のひとつである。西洋音楽におけるもっとも重要な和音のひとつである。名前の通り、「属音上の七の和音」が定義であるが、属音が根音でなくとも構成音の音程が同じであれば属七の和音と呼ばれることもある。
目次 |
[編集] 基本データ
[編集] 各語での呼称
- 英語:Dominant 7th chord(ドミナントセブンスコード)
[編集] 構成音
の4音から構成される四和音である。
[編集] 和音記号など
和音記号の種類 | 表記法 | |||
基本形 | 第1転回形 | 第2転回形 | 第3転回形 | |
コードネーム表示 | X7 | X7/Y または X7onY |
X7/Z または X7onZ |
X7/W または X7onW |
クラシック系での和音記号 | X7 | ![]() または ![]() |
![]() または ![]() |
X2 または ![]() |
数字付き低音(通常) | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() または ![]() |
数字付き低音(フランス式) | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ただし、根音をX, 第3音をY, 第5音をZ, 第7音をWとする。
[編集] 周波数比
stub
[編集] 主な用法
西洋音楽においては、もっとも一般的な不協和音であり、そのなかで最も使用頻度が高いのは、属音上の七の和音としての用法である。
- 長調における V7
- 短調における V7
そのほか、の用法の応用的な用法として副次ドミナントとして使用されることも多い。
[編集] 転回
stub
[編集] 関連記事
[編集] 類似した和音
- 長三和音
- 減三和音
- 減七の和音
- 長九の和音