広鼻下目
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広鼻下目 Platyrrhini |
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広鼻下目(こうびかもく)、または広鼻類、広鼻猿類は、サル目の1分類名称。 南米にすむことから別名新世界ザルと呼ばれる。
クモザル、マーモセットなど約50種が広鼻下目に属する。鼻の穴の間隔が広く、穴が外側に向いていることが特徴である。
アジアやアフリカにすむ狭鼻下目(旧世界ザル)とは独立して進化しているが、社会構造や習性などに共通点が見られる。これを平行進化という。たとえば、旧世界ザルのコロブスと、新世界ザルのクモザルは前肢の親指が退化してしまっている。旧世界ザルのフクロテナガザルと新世界ザルのホエザルは発声器官が発達し、非常に大きな声を発する。さらに、旧世界ザルのチンパンジー、ヒトと、新世界ザルのオマキザルは知能が大変発達しており、道具使用をする。以上のように、多くの平行進化の例が、旧世界ザルと新世界ザルの間で見られる。