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惟宗 直本(これむね の なおもと、生没年不詳)は、平安時代の明法家。惟宗直宗の弟。
877年(元慶元年)兄の直宗と共に讃岐国香川郡から左京六条に移貫する頃には正七位上弾正少忠になっていた。883年(元慶7年)同族19人と惟宗朝臣を賜り、寛平の間に検非違使右衛門尉となる。検非違使別当の藤原時平の諮問に答えて、それが「検非違使私記」といわれる。その後明法博士・勘解由次官・主計頭になり、「令集解」と「律集解」を著す。また「二中歴」には十大法律家の一人としてあげられている。