授業崩壊
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授業崩壊(じゅぎょうほうかい)は、1990年代の後半から頻繁に小中学校の現場を語る際に使われるようになった言葉である。それまでも1970年代から、「荒れる教室」、「荒れている学校」といった表現はあったが、それは校内暴力やいじめなど、目に見えるかたちで、校内や教室に秩序が失われた状態をいっていたが、こちらは、授業中の私語や注意の散漫から始まって、勝手に授業中に席を離れて歩き回ったり、出て行ったり、それによって授業が妨げられたり、授業に生徒を集中させる求心力が失われてしまう現象をいう。あるいは、ちょっとした刺激やかかわり方で、いきなり泣き叫んだり、パニックになったりという生徒もあり、そうしたなかでADHDの子どもが、好き勝手に動き回ったりするのが皮切りになっているという意見もあるが、そんな子がいない教室でもこうした現象は見られ、全国の小中学校の3割程度にはこうした問題が起こっており、また教員でこうしたことの収拾ができなくて自信を失ったり、うつ病を発症して退職したりといったケースも多々あるとマスコミでは報道されている。
[編集] 対策
複数の教員で対応する、保護者の協力を要請する、授業は一人で行うが監視要員(非番の教員)を配置する等がある。監視カメラの設置も求められるが「人権派」の人々の反対によって公立学校ではよほどの問題がない限り難しい。一番簡単な対策は該当児童を自主退学させることだが、現代日本の公立小中でこの手段は当然取れない。