操重車
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操重車(そうじゅうしゃ)は、事業用車の一種。日本国有鉄道における車両表記は頭文字をとった「ソ」であった。
操重機(クレーン)を積んだ車両を指し、脱線事故があった際の車両・設備復旧や、工事などに用いる。自走できるよう当初は蒸気機関、後にはディーゼル機関を搭載したものが多かった。 大まかな分類として、事故救援用と架橋用の2種類が存在する。事故救援用はその名前の示すとおり、事故の際に転覆した車両等を移動するために用いられる。架橋用操重車は架橋工事の際に使用され桁などの揚重に用いられる。
近年、道路網の整備等により事故・工事現場への移動式クレーンの搬入が容易になったことから、使用の機会が減少し、現在現役で使用されている車両はない。