数量経済史
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数量経済史(すうりょうけいざいし)とは、歴史学の一つである経済史の分野と、計量経済学の学際分野である。ダグラス・ノースらによって形成された。計量経済史とも訳される。経済史で取り扱う事象に、ミクロ経済学、マクロ経済学のモデルを適用させ、文献などの資料から経済統計を算出し、計量経済学の手法で、分析対象の経済活動に対して推定を試みる学問のことである。英語では、"cliometrics"である。
狭義の計量経済史では、パネルデータの線形回帰分析モデル、GARCH(一般化分散自己回帰)モデルなどの計量経済学のモデルを利用する。一方、数量経済史と表現した場合には、必ずしも計量経済学のモデルを利用するのではなく、経済統計の資料作成も含まれる。