時計算
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時計算(とけいざん)はある時刻を基準にして、時計の長針と短針(および秒針)のなす角が、指定された角度になるのはいつのことであるのか、またはその逆(ある時刻を指定して、その時の長針と短針のなす角度)を求算する問題。 追いつき旅人算の応用問題
あるいはまた、左右線対称の時刻、上下線対称の時刻を求める問題。 出会い旅人算の応用
中学入試では頻出される。
[編集] 例題
る美さんの朝帰りのこと。渋谷駅で時計を見たところ、長針と短針がちょうど重なっていましたと言います。る美さんは5時台にその時計を見たということです。る美さんが時計を見たのは何時何分頃と考えられますか?
[編集] 解法
- 旅人算の時計盤上のものと考えるとよい。
- 長針の動く速度:360゚/60分=6゚/分・・・①
- 短針の動く速度は360゚/12時間=360゚/720分=0.5゚/分・・・②
- 5時の時点では、長針と短針のなす角は、360゚×5時間/12時間=150゚である。
- ①・②より、長針は短針に1分当たり、6゚-0.5゚=5.5゚追いつくことになる。
- よって、5時ちょうどから150゚÷5.5゚分後に長針と短針は重なることがわかる。
- ゆえに5時27と3/11分に長針と短針が重なることがわかる。る美さんは朝帰りであることを考慮して、午前5時27と3/11分が求める答えである。