曖昧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧(あいまい)とは、ひとつの表現や文字列、項目などが、 2つ以上の意味にとれること。 もしくは、周辺がはっきりしないこと。曖昧模糊。
- どちらか一方に決めることが出来ない状態を曖昧という。
- (例:「あめは大好きです。」のあめは、「雨」もしくは「飴」のどちらかの意味で使われている。はっきりしていないのでこれは曖昧であると言える。)
- 人間の感覚や、背の高低など、はっきりと対象を指し示せないという意味でもある。
目次 |
[編集] 対義語
明確、明瞭など。
[編集] 類義語
漠然=程度がはっきりしないこと。
優柔不断=態度をはっきりさせないこと。
[編集] ファジィ理論
- 詳細はファジィを参照
曖昧という概念を取り入れた理論に「ファジィ理論」というものがある。
[編集] ファジィ集合
ファジィ集合において、どのように曖昧の概念が関わっているのかを説明する。ファジィ集合においては、通常の集合のような「ある集合に属している、または、属していない」という考え方を拡張し、「ある集合にある程度属している」という曖昧な度合いを定義した。たとえば「温帯」という集合があって、それに「日本」という要素が属するかということを例にあげる。日本の領域のうちのほとんどの地域は温帯といわれているが、一部の地域はそうではない。そのようなときに「どの程度温帯なのか」というものを定量化する。ちなみに、ある要素がある集合に属しているのかが曖昧ということは、ある集合自体の境界もまた曖昧になる。