有界
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有界(ゆうかい)は数学の用語であり、集合論で用いられる概念である。直感的にいえば、範囲の決まっている集合である。
[編集] 定義
順序集合 X の空でない部分集合 A において、ある X の元 x があって、任意の A の元 a より大きいかまたは等しく (a ≤ x)、かつまたある X の元 y があって、任意の A の元 a より小さいかまたは等しい (y ≤ a) とき、A は有界であるという。 特に最初の場合を上に有界であるといい、後の場合を下に有界であるという。
言い換えれば、ここより大きくはなく、ここより小さくはないという“ここ”が確実にあるということである。
他の概念(最大元、最小元、上限、下限、上界、下界など)との関係については、順序集合の項目を参照。