望月新一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
望月 新一(もちづき しんいち、1969年3月29日 - )は数学者、京都大学数理解析研究所教授。専門は数論幾何学、遠アーベル幾何学。
代数曲線におけるGrothendieck予想を予想を超えた形で証明。 p進Teichmuller理論の構築、Hodge-Arakelov理論の構築、曲線のモジュライ空間の既約性の別証明、数論的小平-Spencer理論、Hurwitz Schemeのコンパクト化、crys-stable bundleの構成、数論的log Scheme圏論的表示の構成、inter-universal geometryの構築。
1998年のICMでは招待講演をしている。
著作にFoundations of p-adic Teichmuller Theoryがある。
[編集] 略歴
- 1988年 - プリンストン大学を卒業
- 1992年 - プリンストン大学でPh.Dを取得:指導教授はフィールズ賞を受賞したゲルト・ファルティングス
- 1992年 - 京都大学数理解析研究所助手に就任
- 1996年 - 京都大学数理解析研究所助教授に就任
- 1997年 - 日本数学会秋季賞受賞:代数曲線におけるグロタンディーク予想の解決(中村博昭、玉川安騎男との共同受賞)
- 2002年 - 京都大学数理解析研究所教授に就任
- 2005年 - 日本学術振興会日本学術振興会賞受賞:p進的手法によるグロタンディークの遠アーベル幾何予想の解決など双曲的代数曲線の数論幾何に関する研究
- 2005年 - 日本学士院日本学士院学術奨励賞受賞:数論幾何の研究