木工機械整備技能士
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木工機械整備技能士(もっこうきかいせいびぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関(社団法人中央職業能力開発協会及び社団法人都道府県職業能力開発協会)が実施する木工機械整備技能士に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。 なお職業能力開発促進法により、木工機械整備技能士資格を持っていないものが木工機械整備技能士と称することは禁じられている。
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[編集] 区分
木工機械整備の中で木工機械調整作業、木工機械修理作業に分かれる。
[編集] 級別
木工機械調整作業、木工機械修理作業ともに1級、2級の別がある。
[編集] 実技作業試験内容
[編集] 木工機械整備(木工機械調整作業)
- 1級
- 自動一面かんな盤調整作業(自動一面かんな盤のかんな刃の取付け及び各部の調整を行う。)
- ほぞつぎ作業(角のみ盤及び万能昇降丸のこ盤を使用して、ジグ及びほぞの加工等を行い、ほぞつぎを行う。)
- 丸のこ研削作業(丸のこ刃研削盤により、縦びき用丸のこの研削を行う。)
- 丸のこ盤の精度検査(日本工業規格(JIS)に従って、丸のこ盤の精度検査を行う。)
試験時間=4時間30分
- 2級
- 手押かんな盤調整作業(かんな刃の研磨及び手押かんな盤の調整を行う。)
- ほぞつぎ作業(角のみ盤及び万能昇降丸のこ盤を使用して、ほぞの加工等を行い、ほぞつぎを行う。)
- 丸のこの上目ずり作業(縦びき用丸のこの上目ずりを行う。)
試験時間=2時間50分
[編集] 木工機械整備(木工機械修理作業)
- 1級
- 角のみ盤の分解・組立て・調整作業(角のみ盤の主要装置(水平移動、昇降、傾斜)を分解した後、組立て及び調整を行う。)
- 角のみ盤の精度検査(角のみ盤の精度検査を行う。)
- 電気回路の結線作業(電気回路の結線を行う。)
試験時間=2時間40分
- 2級
- 角のみ盤の分解・組立て・調整作業(角のみ盤の水平移動装置を分解した後、組立て及び調整を行う。)
- 電気回路の結線作業(電気回路の結線を行う。)
試験時間=1時間20分
[編集] 関連項目
- 木工機械