核砲弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
核砲弾(かくほうだん)とは、弾頭に核兵器を搭載した砲弾のことである。冷戦期に作られた戦術核の一つ。
[編集] 概要
核兵器の小型化が進んでいない時代に最初に作られた核砲弾は、1953年5月25日にアメリカ・ネバダ核実験場で行われた、アップショット=ノットホール作戦(Upshot-Knothole)の一つ『グレイブル』(Upshot-Knothole Grable)である。『グレイブル』で使われたのは、口径が280mmもある巨大なものであり、専用のアトミックキャノンと呼ばれるカノン砲により発射されたが、その巨大さ故に運用が困難であった。『グレイブル』は、リトル・ボーイ以来2番目にして最後に作られた広島型原爆である。
のちに一般的な榴弾砲のサイズである8インチや155mmまで小型化が進み配備されるようになった。