桂令夫
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桂令夫(かつら のりお)は日本のライター、翻訳家。主にテーブルトークRPGの関連メディアで活躍している。
ルーンクエストの日本での第一人者として知られている。
歴史、戦史、民俗学、人類学などに強く、しかもその中でもイスラム史に詳しい。歴史や戦史関連の専門書籍の執筆や翻訳も精力的に行っている。
また、ライターとしてはテーブルトークRPGの雑誌でも歴史や戦史の雑学関係の記事を良く執筆している。ゲーマー向けの記事はアカデミズムな表現に偏らずに平易でライトな文体で解説することで定評がある。
雑学記事以外にも、テーブルトークRPGのプレイングに関する実用的な攻略記事も多く手がけており、そのような記事では「先輩」と「後輩」という二人のキャラクターの掛け合いで進行させるものが多い。基本的には、ベテランゲーマーの「先輩」がちょっと生意気な「後輩」にテーブルトークRPGのプレイングを教授するというスタンスで書かれており、落語のような独特のノリにファンも多い。
強烈なガンダムフリークでもあり、ゲーム専門誌『ゲームぎゃざ』で連載したガンダムの記事では、宇宙世紀の世界観を、桂が得意とする人類学や民俗学から語るという、今まで誰も行わなかった視点の考察がされており注目を浴びた。
目次 |
[編集] 主な翻訳物
- ルーンクエスト
- ヒーローウォーズ
- ダンジョンズ&ドラゴンズ (ホビージャパンが日本語版を販売している第3版および第3.5版)
- イット・ケイム・フロム・ザ・レイト・レイト・レイトショウ
- キャッスル・ファルケンシュタイン
- オスプレイ・メンアットア-ムズ・シリ-ズ (米国のオスプレイ社による、世界の様々な地域、時代の軍装を解説するシリーズ。新紀元社から翻訳出版されている。このうちのイスラムやローマ、中世ヨーロッパに関するいくつかを桂が翻訳している)
- アリーナ(魔法の闘技場)マジック:ザ・ギャザリングの小説
[編集] 著作
- イスラム幻想世界:新紀元社 Truth In Fantasy
[編集] 小説
- 日独最終戦争1948〈前夜編〉―B0 (松代守弘との共著)
- 日独最終戦争1948 死闘編〈B1〉 日本大戦車隊VS独精鋭機甲師団
- 日独最終戦争1948 熱砂編〈B2〉(松代守弘との共著)
- 日独最終戦争1948 総力戦ABC〈3〉(松代守弘との共著)
- 日独最終戦争1948 総力戦ABC〈4〉
:いわゆる架空戦記小説。タイ・ボンバがデザインした一連の架空歴史ウォーゲーム群〈トゥモロー・ザ・ワールド〉の設定を元にした〈日独最終戦争〉シリーズの何作かを桂は手がけている。
[編集] 関連項目
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