武蔵寺
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武蔵寺(ぶぞうじ)は、福岡県筑紫野市にある天台宗の寺院。山号は椿花山(ちんかざん)。
建立年時については飛鳥時代とも奈良時代ともいわれ定かではないが、境内から発見された瓦や経塚から11世紀頃までには建立されていたことは確認されており、九州最古の仏蹟である。またその創建かかわったのが藤原鎌足の子孫、藤原虎麿(虎丸・登羅麻呂)といわれている。なお、虎麿は初代の大宰帥蘇我日向臣無邪(耶)志(だざいのそち・そがのひむかのおみ・むさし)と同一人物ではないかともいわれている。
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[編集] 伝説など
- 虎麿が山中で怪火を射落としたが、夢の中でそれは薬師如来が宿る霊木の精であり、その霊木で薬師十二神将像を作り、堂を建てて祀るようお告げあった。これが武蔵寺の建立の由緒と伝えられている。
- 虎麿は30歳を過ぎても子供がいないことが悩みであった。虎麿は薬師堂にこもり薬師三尊に祈り縋ったところ、その加護をえて女児を授かることができたという。
- ところが疫病が流行り、多くの人々も亡くなった。虎麿の子もこの流行病に罹り、治す手立てがなかった。虎麿はさらに薬師如来に祈願し続けたところ、ある夜、夢の中に一人の僧侶が現れて「ここから東方に葦の生えている湿地があり、そこに温泉がある。ここで入浴させれば、必ず病は治るであろう」と告げ、姿を消した。早速虎麿はその場所に行き茂った葦を刈り、こんこんと湧き出る温泉を見つけた。その温泉に子供を入浴させると、たちまち病気が治ってしまった。これが二日市温泉(薬師温泉・旧武蔵温泉)の始まりと言われている。(瑠璃子姫伝説)
[編集] 境内
境内には藤の木があり、樹齢1300年余といわれている。藤原氏に準えて植えたと伝えられている。
[編集] 行事
[編集] 関連史跡
[編集] 周辺情報
- 天拝山
- 天拝山歴史自然公園
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