ノート:歯茎音
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日本語のタ行ダ行ナ行の子音は歯茎音ではなく歯音だから例としてはあまりよくないのではないでしょうか。--Haruharu 2005年6月27日 (月) 00:44 (UTC)
- <例>を記入された方が反応されていないようなので、私からHaruharuさんにお尋ねします。国際音声字母表では[t]、[d]、[n]は歯茎音に分類されていますので、私は日本語の「タ」「テ」「ト」「ダ」「デ」「ド」「ナ」「ヌ」「ネ」「ノ」の頭子音は歯茎音に分類されるべきものと理解しています(この命名の仕方が妥当であるか否かは別にして)。タ行ダ行ナ行の子音は歯茎音ではなく歯音であるというのは何かの間違いではないでしょうか。--KAWARAGI Takehisa 2005年7月5日 (火) 08:50 (UTC)
国際音声字母表によれば、[s]、[z]は歯茎音に分類されていますが、音を発生している調音器官、調音位置は他の歯茎音とかなり異なっており、実際には接近または接触させた上下の歯の隙間から空気を押し出す摩擦音が[s]、[z]の音の特徴になっていると思います。[s]、[z]の舌の位置は他の歯茎音と近似していますが、そのことは[s]、[z]の音の特徴付けにはあまり寄与していません。なぜ、[s]、[z]は[n]、[t]、[d]などと同じ歯茎音に分類されるのでしょうか。むしろ歯音である[θ]、[ð]の調音位置の方が[n]、[t]、[d]の調音位置に近い、あるいはほとんど同じと思われますが、こちらが歯音として別の調音位置に分類されるのもなぜでしょうか。--KAWARAGI Takehisa 2005年7月5日 (火) 03:07 (UTC)
遅くてすみません。IPAにおいて、[t]と表記した場合、無声歯茎閉鎖音と理解するのは適切ではなく、無声歯閉鎖音~無声歯茎閉鎖音~無声後部歯茎閉鎖音にかけての全てを表す記号で、その中の特定の音を表す場合、記号に補助記号を付けてDental consonantのように表します。英語のほうの記事では、歯音として、フランス語・スペイン語・イタリア語のt・d・n・lがあげられていますが、これらの音は本物の歯音ではなく歯茎音~歯・歯茎音で、英語のtとの違いは調音点ではなく、舌尖音か舌端音の違いであって、よく間違えられるとも書いてあります。しばしば日本語のtdnが歯音であって歯茎音ではないと言われ、(英語学習の場で日本語と英語のtの違いとして説明されることも多い)多くの音声学の本でも歯音としているようですが、日本語の場合本当の歯音かどうかよくわかりません。--Haruharu 2005年8月26日 (金) 20:00 (UTC)
[編集] 読み方
歯茎音の読み方は一般に「しけいおん」ですが、「はぐきおん」も認められています。「言語学」(風間喜代三・上野善道・松村一登・町田健、東京大学出版会、1993、ISBN 4-13-082003-6)によれば「はぐきおん」が好ましいとのことですが、「言語学大事典・術語編」(三省堂、1996、ISBN 4-385-15218-7)では「しけいおん」を見出しとし、「はぐきおん」も示しています。辞書では、大辞林が「はぐきおん」を、大辞泉が「しけいおん」を見出しにしています。音声学では聞いて分かる術語を好み、舌を「下」と区別するため「ぜつ」と呼ぶことがあるくらいで、「しけい」より「はぐき」のほうが好まれると思います。従来は音読みだった広母音、狭母音が「ひろぼいん」、「せまぼいん」に変わったように、「はぐきおん」も増えつつあると思いますが、どうでしょうか。 - TAKASUGI Shinji 2006年4月23日 (日) 08:44 (UTC)