死者の書 (小説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
![]() |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
死者の書(ししゃのしょ)は釈迢空(折口信夫)による小説。1939年に初めて掲載されたが、後に大幅に改稿して出版した。当麻寺に伝わる当麻曼荼羅の伝説に想を得て作られた。
[編集] あらすじ
平城京の都の栄える頃のことである。春の彼岸の中日、二上山に日が落ちたとき中将姫は尊い俤びとの姿を見た。 千部写経の成就に導かれ、非業の死を遂げた大津皇子の亡霊とまみえ、尊い俤びとと重なるその姿を蓮糸で曼荼羅に 織り上げた姫は、さまよう魂を鎮め、自らも浄土へといざなわれた。