気配
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
気配(けはい/きはい)とははっきりとは見えないが周囲の様子から何となく漠然と感じられる様子、または転じて市場での売り方買い方の様子・動向を言う。
[編集] 語源
この気配という語、元々は漢語ではなく和語の「けわい」(歴史的仮名遣い:けはひ)に由来する語で、「気(け)+這(は)うの名詞形」が元になったと言われる。この「けわい」という語は何となく感じられる様子だけでなく、具体的に聴覚・嗅覚・触覚として感じた様子や、人の言葉や動作といった物腰から受ける人柄や品位、既に無くなったり離れ離れになったもの(故郷や故人)の面影や名残や影響なども含んだ。
なお、これに相当する英語表現にsignまたはindicationがあり、また気配を感じる事をsenseという動詞で表わすことがあるが前者二つの名詞は「徴候」といった意味で、後者の動詞は五感により読み取る事を含んだ「感じる」という意味であるため、なんとなく感じられる様子という意味での気配という語に相当する概念だけを表わす簡潔な語はない。 あえて背後から人に見られているときに感じる気配を英語に訳すと"Sense of being stared at"となる。
市場の気配の場合は、マーケット・インディケーション(market indication)と言われることが多い。