汎用一意識別子
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汎用一意識別子(はんよういちいしきべつし、Universally Unique Identifier、以下UUIDと表記)とは、Distributed Computing Environment (DCE)の一部としてOpen Software Foundation (OSF)が標準化した、一意に識別するための識別子である。UUIDは、分散システム上でどこかが統制を取らずとも、一意に特定することを可能とすることを目的としており、UUIDは重複や偶然の一致が起こりえないと確信して用いることができる。なお、UUIDの実装としてもっとも広く使われているのは、マイクロソフトによるグローバル一意識別子 (GUID)である。
UUIDは16バイトの数値で表され、「550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000」のように表現する。理論上、UUIDは25616、およそ3.4の1038通り存在することになり、これを使い果たすには、地球の寿命に相当する100億年の間、1ナノ秒おきに1兆個のUUIDを作ってようやく可能になるという計算になる。
UUIDはISO/IEC 11578:1996 "Information technology -- Open Systems Interconnection -- Remote Procedure Call (RPC)"の一部として文書化されている。なお、IFTFはUUIDに関してRFC 4122を公開されている。